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B BOYとアートと表現
TAKU OBATAの大いなる歩み

B BOYと彫刻。“表現”という究極の自己実現を体現するTaku Obataさんは、アートとカルチャー両方の最前線で活動を続け、世界中のあちこちから大注目を集めています。ブレイクダンサーから稀代の躍進をはたし、いつもどんな時も大いなる意志をもって歩み続けるアーティストにフォーカス。 2020年代のこれから、日本国内だけでなく世界中から最も支持を集めるであろうObataさんの声にこそ、モノコトの大事を見てみましょう。

 

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Obataさんの作品には一貫して“B BOY”という強い芯があります。ご自身がブレイクダンサーということもあると思うのですが、アートでB BOYやカルチャーを表現することの意味はどの様に捉えていますか?

「元々ダンスで彫刻を表現したいとか、ダンスをちがう形で表現したいというところからきているので、もうそれ自体が意味というか、あまり意味はないっていうか、自然なことってことなのかなと思います。」

 

すべての活動を通して、最も伝えたいメッセージは何ですか?

「空間とか重力とか動きということをずっと考えているんですけど、それを彫刻からとB BOYから、自分にしか出来ない重力と空間と動きの表現をしたいというか、その面白さを伝えたい、表現したいっていうことですかね。」

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これまでの表現活動を通して、最も嬉しかった出来事は?

「制作をしていて日々いろんな発見があって、それが単純に嬉しいし、自分が考えられるようになって表現し続けられることが1番嬉しいですね。」

 

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ジョニーウォーカーには、“KEEP WALKING”というブランドメッセージがあって、「好奇心と情熱を持ち、誰かと刺激し合いながら前向きな気持ちで歩み続けること、それが人生を豊かにする。」といった価値観が込められています。ICMも共感するものがあるのですが、常に作品と向き合い、創作活動を続けているTakuさんを突き動かしているモチベーションは何でしょうか?

「やっぱり単純にやりたいことが常にあって、彫刻をベースに色んな表現をしているんですけど彫刻と真逆の表現なのに彫刻的だったりダンス的だったり、そういうところが入ってるっていうのが、すごい自分はおもしろいし好きなので、まったくちがう形で普通に見たらB BOY感とか彫刻感が入っているかわからないようなものでも、実はめちゃめちゃそういうものを入れてるみたいな。気づかれないように彫刻とB BOY感を入れるっていうのが面白くて、そういう作品をどんどん作れたら良いなっていう、それが突き動かしてるってことなのかな。まあ、やりたいことがいっぱいあるってことですね。」

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これまで積み上げてきた技術的な部分と、頭の中での発見やヒラメキといったインスピレーションの部分。様々な要素があると思うのですが、Obataさんが大切にしているクリエイティビティの源泉は何ですか?

「コツコツやるっていうことなのかもしれないけど、蓄積させるというか。思考もそうだし、技術もそう。急に新しいモノコトをやって、それを急に出すとかじゃなくて、一個のことに執着してずっとそれを考えるというか、主観的に自分がどう思って自分が何を感じるかってことを、なるべく自分にしか出来ない発想を意識するっていうことはしています。」

 

アートや表現とはまったく別のモノコトから影響を受けることはありますか?「人と違うところになるべく影響を受けるように意識するとか、アートから影響を受けるんじゃなくてダンスから影響を受けるとか、自然のものに影響を受けるとか。あまり資料のために本を買ったりとかビジュアル的なものを買ったりってことはしてなくて、自分の本当に近くのものでどれだけ面白いものができるかみたいなことを意識しています。そうすることで自分の環境だったり自分にしか出来ないものになっていくと思っていて、そういうのを大切にしているかもしれないですね。」

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では最後に、これからも歩み続けていくTaku Obataさんの次なる挑戦は?

「常に挑戦し続けるっていうことは大事だと思うんですけど、彫刻以外の表現方法で今はどんどん表現していて、もっとちがう真逆の表現方法だったり、でも彫刻だったりB BOYだったりっていうところがあったり、やりたいことはもう決まっているので、どれだけ真逆の表現方法で作品を作れるかですね。今まではお金がなくても出来る表現っていうか、(彫刻の材料の)木はもちろんすごい高いですし、道具もいっぱい買い揃えたりしていますけど、でも自分の技術だけでやってきてたりするので、お金を使わないでどれだけ出来るかみたいなことをやっていたんですけど、お金をかけて作品を作ると何が出来るのかとか、また全然ちがう思考になって作品を作れるようになるとも思っていて、それも楽しみですね。何年か前に作った映像作品とかもすごいお金をかけたことがありますし、ハイテクとローテクをどう組み合わせて作品にしていくのかみたいな。今だから3Dスキャンデータとローテクで自分が彫って作って、それをどう組み合わせていくかとか、そういうことですね。」

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誰にも真似することの出来ない自分の表現を追い求めるTaku Obataさんの歩みは、まさしく“KEEP WALKING”で前向きな気持ちそのものです。B BOYとして、アーティストとして、一人の表現者として、ご自身の中にある思考を空間に表現していく手法は、見る側にとっても楽しみであり、今後も目をはなすことができません。“らしさ”を積み重ねて歩み続けることから、自分のスタイルも人々からの称賛も、きっと、はじまるのではないでしょうか。

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Taku Obata 
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